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「希望の種~ネパール・村をひとつにした歌」(NHK BS1、27日21:00~)

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本学学際情報学府ITASIA博士課程で博士号を取得し、現在、情報学環の研究員であるディペシュ・カレル(Dipesh Kharel)さん制作のドキュメンタリー「希望の種~ネパール・村をひとつにした歌」が、NHK BS1 で 10月27日(金)21:00〜21:25 に放送されることになりました。

ディペシュさんは、本サイトでも以前ご紹介した通り(2017年3月13日:ドキュメンタリー『銅山の村』)、映像人類学の立場から出身地ネパールや北インドの人々の暮らしを取材した作品を作り続け、これまでに南アジア映画祭、英国王立人類学協会主催の国際民族誌映画祭、カトマンズ国際山岳映画祭、山形国際ドキュメンタリー映画祭などで高い評価を得ています。

今回放送されるドキュメンタリーの舞台は、2015 年のネパール大地震で壊滅的な被害を受けたヒマラヤ山脈の高地のアランプ村。この村を再建したいと勉強を続ける少女、カンチの生活を記録しています。ディペシュさんは 2006 年にこの村で大規模な調査を行い、「スレートと生きる(原題:A Life with Slate)」というドキュメンタリーを制作しました。この時の経験をきっかけに再びアランプ村を対象として企画された今回の作品には、村の主な収入源であるスレート産業に被害が及ぶ中で夢に向かって努力するカンチの固い意思を世界に発信したいという思いが込められているそうです。

メディアスタジオの編集室で、この夏、毎日のように編集作業を行っていたディペシュさんですが、現在はまたネパールに滞在し、フィールドワークを続けていらっしゃいます。ディペシュさんの思いのこもった作品「希望の種~ネパール・村をひとつにした歌」、ぜひご覧下さい。

(瀬尾華子)