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EAA制作の映画『籠城』上映会

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3月31日、東京大学駒場キャンパスでEAA(東京大学東アジア藝文書院)制作の映画『籠城』の上映会が開催されました。以前の記事でも紹介しましたが、映画『籠城』の音声収録はメディアスタジオで行われました。

映画は、あたかも一高(旧制第一高等学校)生らに同一化するかのように、アイデンティティの拠りどころを求めて研究に専念する大学院生の主人公「わたし」の意識を通じて、駒場時代の一高を描き出す内容です。登場人物のセリフは一切なく、主人公の「心の声」でも、ナレーションでもない「声」が全てを語るという演出が施されている点がとても印象的でした。

上映会の後には、「『籠城』を通じてみた一高」というテーマで、監督の小手川将さんをはじめとする制作スタッフのトークイベントも開かれました。「駒場博物館の資料を論文ではない形で研究として活かせるか」という問いから制作が始まった本映画は、1930〜40年代の貴重な資料をふんだんに使い、「正しさ」と「同一性」をキーワードに駒場時代の一高を描いています。

映画についてもっと知りたい方は、EAAのウェブサイトからご確認できます。映画の予告編もご覧になれますので、ぜひチェックしてみてください。

(柳志旼)