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上智大学・慶応大学との3大学合同上映会に参加!

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当メディアスタジオを利用する形で、開講されている実習授業では、毎年何本もの優秀な作品が生まれています。同様の試みは、他の大学でも行われており、どんな作品が制作されているのか、気になるところです。そんな折、3大学を横断する形で合同上映会が開催されました。参加した、福井桃子さん(修士1年)にレポートしていただきました。

(山内隆治)

福井桃子さんのレポート

2023年2月4日(日)に上智大学と慶應義塾大学、そして東京大学の3大学で、制作したドキュメンタリー作品の合同上映会が行われました。

東京大学からは、2022年度に情報学環教育部および学際情報学府で開講された日笠昭彦講師による「メディア・ジャーナリズム論実験実習X/メディアスタジオ実習Ⅰ」を受講した「3時間睡眠班」として作品制作を行った3名の学生が参加しました。

主催である上智大学からは、1年間で4作品のドキュメンタリー制作を課される文学部新聞学科の水島宏明教授が担当するゼミに所属する学生が参加していました。

また慶応義塾大学からは、幅広くメディアを学ぶ副専攻プログラム「メディア・コミュニケーション研究所」に所属し、同じく水島宏明先生が担当する「映像コンテンツ制作」を受講した学生が参加していました。

当日は、各大学のゼミや授業についての紹介を行ったあと、それぞれが制作したドキュメンタリー作品を鑑賞した上で、作品についての意見交換を行いました。

私たちの作品である「3時間睡眠で背負う3000人の命~鉄道乗務員の勤務実態を追う~」の上映後の意見交換では、このテーマの作品を制作するに至った経緯や制作スケジュールなどの制作に関する質問はもちろん、鉄道業界の労働環境や女性活躍推進の現状など作品の内容を踏まえた鉄道業界の実態に関する質問も受けました。

他の2大学の作品上映後の意見交換では、各作品のテーマに至った背景や制作する上で工夫した点、制作を通して学んだことなどを質問し、各作品について、またドキュメンタリー作品に求められるジャーナリズムとは何かついて理解を深めました。

今回の3大学合同上映会を通して、ジャーナリズムとしての役割を全うするドキュメンタリー制作をすることの困難さを認識しました。視聴者に対して何を訴えたいのかを明確にすることと、表現したいことを映像や音、演出を駆使して適切に表現することを両立したときに、ようやくジャーナリズムとしてのドキュメンタリー作品が完成するのだと感じます。

(福井桃子)