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今月のDVD:日本の自主制作ドキュメンタリー映画の傑作

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今日は、メディアスタジオ編集室で視聴できるたくさんのDVDの中でも、おすすめしたい傑作ドキュメンタリー映画について紹介します。写真の右側が土本典昭監督の水俣シリーズ、左側が小川紳介監督の三里塚シリーズです。

どちらも、ドキュメンタリーに詳しい方にとっては定番の有名な作品群ですが、まだまだ一般的には知られていないかもしれません。土本監督も小川監督も、もともと岩波映画製作所というドキュメンタリー専門のプロダクションに所属していましたが、1960年代に入ってから自らの取り組みたいテーマを見つけ、プロダクションを辞めて自主制作・自主上映の道を選びました。

土本監督は四大公害病の一つである水俣病の患者さんたち、小川監督は成田空港建設に反対する三里塚闘争の百姓たちにカメラを向け、それぞれ社会運動と映画制作を連動させながら長期的な活動を展開しました。こうした潮流が、日本のドキュメンタリーの作り方も見せ方もダイナミックに変えていったのです。

これらの作品は有名ながら、最近までデジタル化されず、気軽に見ることができませんでしたが、ここ数年でやっとDVDも出揃いました。時代を問わず、ドキュメンタリーに興味がある方には必見の作品群ですので、ぜひ編集室で視聴してみてください。

(森田典子)