4月7日、令和2年度東京大学入学者に向けたお祝いメッセージの収録がおこなわれました。新型コロナウィルスの感染拡大予防のため、本年度の入学式の式典は、残念ながら中止となりました。その場で伝えられる予定だった式辞・祝辞は動画配信されることになり、丸一日をかけた撮影が実施されました。

当日はウィルス感染対策のもと、五神総長、太田邦史・教養学部長、星野真弘・理学系研究科長、そして来賓の明石康様による4つの式辞・祝辞が撮影されました。スタジオ内での撮影のほか、調整室では担当職員による原稿チェック、編集室はアカデミックガウンなどの式服を羽織るための控え室的スペースとなり、距離や換気に気を配りながら、メディアスタジオの全室がフル活用されました。朝10時に準備が始まり、終了は予定通りの夜7時となりました。

窓からの冷気に夜は肌寒くもなりましたが、お祝いメッセージはどれも熱く、温かいものでした。入学者ではない私ですが、思わず気持ちが引き締まり、背筋を伸ばして聴き入りました。メディアスタジオにとっても特別な収録となりました。編集された動画は、入学式が挙行される予定だった4月12日より東京大学ホームページにて、テキストとともに配信されています。

（鳥海希世子）